夏の結露がもたらす基礎断熱住宅のカビ被害を防ごう! 〜第3種換気システムのZEHで悪化する理由〜
2025/03/10
夏の結露がもたらす基礎断熱住宅のカビ被害を防ごう! 〜第3種換気システムのZEHで悪化する理由〜
高気密高断熱の家が年々カビに悩まされるメカニズムと、対策のために知っておきたいポイント
こんにちは、MIST工法®カビバスターズ東京です。私たちは、高気密高断熱住宅やZEH住宅で多くの方が悩まされている「カビ問題」の対策に取り組んでおります。初めて新築やリフォーム済みのきれいなお住まいに引っ越した際、「こんなにしっかり断熱されているのに、なぜカビが出るのだろう?」と驚かれるお客様は少なくありません。さらに、最初の一年目は少しだけだったカビが、二年目、三年目と年を追うごとに増えていく様子を見ると、原因がわからず不安を感じてしまいますよね。
私たちが日々現場で見聞きする限り、こうしたカビ被害の多くは「夏の隠れた結露」によって引き起こされるパターンが非常に多いのです。冬は暖房をつけても乾燥してしまうため、加湿器をフル稼働させているご家庭も少なくありません。しかし、その一方で夏場になると、床下や壁の中、天井裏など目には見えない場所に湿気がこもり、結露が発生しやすい条件が整ってしまうのです。このような環境下では、一度カビが発生すると拡大しやすく、そのまま放置するとカビ胞子がさらに増殖し、体に悪影響を及ぼすリスクも高まります。
私たちは、「カビが生えるメカニズム」と「どうすれば発生を防げるのか」をきちんと理解していただくことで、年々ひどくなるカビ被害を食い止めるお手伝いをしています。基礎断熱で高い断熱性能を保っている家でも、湿気や結露、そして換気方式の特性を理解し適切に対策を講じることで、カビの発生を最小限に抑えることは可能です。日本の四季に合わせた温湿度管理を徹底して、健康で快適な暮らしを手に入れていただくため、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
これからもMIST工法®カビバスターズ東京として、経験豊富なスタッフが培ってきたノウハウをもとに、みなさまの大切なお住まいをカビから守るための情報を発信してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
目次
はじめに:基礎断熱住宅のカビ被害が年々ひどくなる理由
年々増加するカビ被害の真相とは?〜基礎断熱住宅が抱える“盲点”を探る〜
■ 1年目・2年目・3年目とカビの増加に悩む方が多い背景
基礎断熱住宅にお住まいの方からよく寄せられるご相談のひとつが、「年を追うごとにカビが増えている気がする」というものです。新築やリフォーム直後は外観も内装も美しく、カビとは無縁の清潔な環境を期待していることが多いですが、実際には1年目の段階で早くも押入れの角や窓付近、あるいは床下などにカビの初期症状が出始める場合があります。ところが、その時点では「軽く拭いておけば大丈夫だろう」と油断してしまいがちです。実はこの“少しだけ出始めたカビ”が、後々大きな問題に発展する前触れとなっていることに気づかず、放置してしまうケースが多いのです。
さらに2年目になると、カビの範囲や種類が増えていることに気づく方が少なくありません。特に基礎断熱を採用している高気密高断熱住宅では、一度カビが発生すると、断熱材や壁の内部、押入れの奥など、人目に付きにくい場所で着実に広がっていきます。また、断熱性能が高い分、家の内部で熱や湿気がこもりやすい構造になっているため、条件がそろうとカビの繁殖に拍車をかけてしまうことも少なくありません。結果として3年目には、目に見える範囲だけでなく壁内や天井裏、床下などの見えない空間でのカビ汚染が深刻化し、健康や家の資産価値にも影響を与えるレベルにまで到達してしまうことがあります。
こうした背景には、住み始めの段階で十分に対策を行わず、「高気密高断熱だから大丈夫だろう」という思い込みがあることも大きな要因です。建物の性能が高まるほど、外気との通気量が減り、室内の温湿度管理が難しくなる可能性があるのです。1年目のカビがわずかでも、2年目、3年目と積み重なり、基礎断熱住宅特有の湿気トラブルが見えないところで進行しているかもしれません。カビ被害が年々悪化する理由を正しく理解し、早め早めの対策を行うことが、健康的で長く快適に暮らすための大切なポイントと言えるでしょう。
■ 夏場の結露・冬場の乾燥といった季節ごとのリスク
カビ被害が増加する背景には、季節ごとに大きく変化する「湿度」の存在があります。特に日本の夏は高温多湿となるため、室内と屋外の温度差が生じやすく、基礎断熱住宅では床下や壁内、天井裏などの隠れた場所で結露が起きやすい条件がそろいます。家の中に入り込んだ湿気は、断熱材や躯体の冷たい部分に触れると水滴となり、そこにカビの栄養となるホコリや有機物が付着していると、一気にカビが繁殖しやすい環境ができあがってしまうのです。この「目に見えない場所で起きる結露」は、住まい手が気づきにくいのが最大の厄介な点と言えます。
一方で、冬場は暖房を入れることで室内の温度は保たれていても、今度は乾燥に悩まされることが増えます。実は、この「乾燥」が一見カビとは無縁に感じられるかもしれませんが、乾燥を防ぐために加湿器を使い続けたり、洗濯物を室内で干したりすることで、局所的に湿度が高くなっている場所が発生するリスクがあります。外が極端に寒い時期には、窓周辺や玄関付近だけが冷やされ、水蒸気が集まり結露が生じるケースも多々あります。さらに、高気密高断熱住宅では換気不足や風の流れが不十分な場所で局所的な高湿度状態が生まれやすく、これもまたカビの原因となるのです。
また、日本の四季は寒暖差や湿度変動が大きく、年間を通して住まいの内部環境を一定に保つことは難しいのが実情です。夏に結露を起こしやすい家は、その後の秋冬に入ると一気に乾燥するため、カビの表面上は活動を止めたように見えても胞子や菌糸は残ったまま冬を越え、春先の気温と湿度が上がる時期に再び活性化して一気に広がることも珍しくありません。こうした季節変動を繰り返すうちに、住まいのあちこちに潜伏していたカビが根を張り、少しずつ被害が拡大していくのです。基礎断熱住宅におけるカビ対策を考える際は、夏の結露と冬の乾燥、その両方に目を向けることが重要となります。
第3種換気システムとZEHの特性を理解しよう
高気密高断熱住宅に欠かせない換気システムの“落とし穴”とは?〜ZEHと第3種換気の真実を学ぶ〜
■ 高気密高断熱住宅が抱えるメリット・デメリット
高気密高断熱住宅は、外気と室内空気との熱交換を最小限に抑え、冷暖房の効率を高めることで快適な室内環境を実現できる点が大きなメリットです。夏は涼しく冬は暖かく過ごせるだけでなく、冷暖房の使用を抑制できるため光熱費の削減にもつながり、環境負荷の低減や家計の負担軽減など、さまざまな恩恵を受けることができます。また、高気密性能を備えている分、防音性も高くなり、外部からの騒音が室内に伝わりにくいという利点も見逃せません。
しかし一方で、高気密高断熱住宅には独特のデメリットも存在します。最大の課題は「湿気がこもりやすい」という点です。気密性が高いがゆえに、室内外の空気の交換が十分に行われないと、水蒸気やホコリなどが家の中に蓄積してしまい、結露やカビの発生を招きやすい環境が整ってしまいます。さらに、建物全体が断熱材で覆われている場合、壁や床下、天井裏など人目に触れにくい空間で温度差が生まれ、結露が生じてもすぐには発覚しにくいのです。これによって、知らないうちに木材が腐朽したり、カビが繁殖して健康被害をもたらすケースもあります。
また、高気密高断熱住宅では、冷暖房の効率が高い一方で、換気や湿度調整の方法を誤ってしまうと、快適性を保つはずが逆にストレスを感じる住環境となってしまいます。室内を適切に換気し、温度と湿度のバランスを適正に保つための設備や運用ルールをしっかり確立しなければ、季節による温湿度変動に対処できないからです。こうしたメリットとデメリットを十分に理解した上で、高気密高断熱住宅ならではの特徴を活かすための換気計画や湿度管理が欠かせないと言えるでしょう。
■ 第3種換気システムが湿気に及ぼす影響
第3種換気システムは、一般的に「機械排気+自然給気」という方式で室内の空気を入れ替える仕組みをとっています。具体的には、換気扇などで室内の空気を強制的に排気することで負圧をつくり、外部からの給気口を通して新鮮な空気を室内に取り込むというものです。機械的に排気するぶん、給気側は自然に任せる形となるため、外気温や風圧、季節ごとの気候条件などの影響を受けやすく、室内の換気量が想定どおりにいかない場合があります。
こうした仕組みによって生じる問題のひとつが、湿度のコントロールが難しくなる点です。外気が多湿の時期(梅雨や夏場)には、給気口から取り込む空気自体がすでに高湿度であるため、室内の湿度を下げるどころか上げてしまうこともあります。逆に冬の乾燥期には、外気が極度に乾燥しているため、適度な湿度を保たなければ肌や喉への負担が大きくなり、健康被害につながるリスクが高まります。結果として、一年を通して理想的な湿度管理を実現するには、換気システム単体の性能だけでなく、除湿器や加湿器などの補助的な機器の活用や、室内レイアウト・生活習慣への配慮が欠かせません。
また、高気密高断熱住宅と第3種換気の組み合わせでは、換気扇を停止したり、給気口を意図的に塞いでしまうと、途端に室内の空気が滞留しやすくなります。結露やカビは、特定の場所に湿気が溜まることで発生するため、常に空気の流れを確保しておくことが大切です。壁や天井裏、床下といった目に見えない空間にも、少しずつ温度差が生まれ、そこに湿気が集まり結露を起こすことがあるため、日頃の点検や早期発見・予防が重要なポイントになります。第3種換気システムの特徴を正しく理解し、住まい全体の湿度と通気のバランスを確保していくことが、カビ被害を抑える上で欠かせない視点となるでしょう。
■ 基礎断熱と壁内・天井裏で起こる結露のしくみ
基礎断熱工法は、床下からの冷気を遮断するために基礎の立ち上がり部分や外周部を断熱材で覆う方法を指し、高気密高断熱住宅の定番とも言えます。これにより、床面付近の室温を安定させやすく、冬でも足元が冷えにくい快適な住環境をつくることができます。しかし、外気の湿度や温度との温度差が大きくなると、床下や壁内、天井裏などの“見えない空間”で結露が発生しやすくなるという特徴も忘れてはなりません。
結露は空気中の水蒸気が冷たい表面に触れることで水滴となって現れる現象です。基礎断熱の場合、夏場には外気が高温多湿である一方、家の内部が比較的涼しく保たれているため、断熱材の裏側やコンクリート基礎の表面が冷たくなります。そこに多湿の空気が触れることで凝結が起こり、結果として水滴が発生してしまうのです。しかも、この水滴は家の構造体や断熱材内部に染み込む形で留まることが多く、住まい手が日常で確認しづらい場所に滞留し続けます。そのため、気づいた頃には木材が腐朽していたり、カビがすでに深刻なレベルで広がっていたりするケースもあるのです。
また、壁内や天井裏は日光や風の通りが極めて少ないため、いったん湿気が入ると乾燥しにくく、カビの温床となりやすい環境が生まれます。天井裏や壁の中で発生したカビは、壁紙や断熱材の内側に大きなダメージを与えるだけでなく、カビ胞子が室内に侵入して住む人の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。こうした結露問題は、基礎断熱工法を採用している家で特に顕在化しやすいため、外断熱や内断熱など、さまざまな断熱手法の特性を正しく理解した上で、湿気対策を行うことが肝心です。定期的な点検や換気システムの適切な運用と併せて、断熱材や構造体の状態をこまめにチェックし、結露を生じさせない環境づくりを目指していくことが快適で長持ちする住まいづくりの鍵となるでしょう。
カビ発生を促す要因:温度と相対湿度の関係
「見えない結露」と「冬場の加湿」がカビを呼ぶ! 〜温度と湿度の関係を正しく理解しよう〜
■ 暑い季節に目に見えない場所で起こる結露の実態
日本の夏は、高温多湿であることが大きな特徴です。室内ではエアコンを利用して快適な温度を保っていても、外気との温度差によって湿気が家の内部に侵入し、壁内や天井裏、床下といった目の届きにくい場所で結露が発生しやすくなります。結露は、空気中の水蒸気が冷たい表面に触れることで水滴となって現れる現象ですが、断熱材の裏やコンクリート基礎の表面が冷えていると、そこに触れる湿度の高い空気が凝結し、水滴が溜まってしまいます。これが基礎断熱住宅で特に起きやすいトラブルのひとつです。
結露が厄介なのは、目に見える場所であればすぐに拭き取って対応できるものの、壁や天井、床下の内側など、普段目にしない部分で進行すると発見が遅れることが多い点です。夏場はとにかく暑いので、涼しい室内空間を求めてエアコンの使用量が増えますが、この「涼しい空間」と「外部の高温多湿」という温度差が大きいほど結露のリスクが高まるのです。しかも一度発生した結露は、換気が不十分な隙間や断熱材の奥に染み込み、カビの温床となる環境を整えてしまいます。
また、暑い季節はどうしても窓を開けっぱなしにする機会も増えますが、外の湿気が大量に入り込むことで室内の湿度が上昇し、カビにとって絶好の生育環境が生まれます。逆に換気を閉じ切ってしまうと、今度は湿気が屋内にこもってしまい、やはりカビの発生を助長してしまうのです。こうしたジレンマに対処するには、エアコンや換気システムを上手に使い分けながら、室内と屋外の温度・湿度の差をコントロールすることが欠かせません。夏場の結露を防ぐには、ただ「冷やす」だけでなく、「湿度を下げる」意識を常に持っておくことが、長期的なカビ対策として非常に重要です。
■ 冬場の加湿がカビリスクを高める可能性
冬になると空気が冷たく乾燥しがちです。そこで、加湿器を使ったり、洗濯物を室内に干したりして湿度を補おうとする方は多いでしょう。乾燥しすぎた室内空間は喉や肌に負担をかけ、風邪やインフルエンザなどの感染症リスクが高まるとも言われているため、適度な加湿は健康な暮らしにおいて大切なポイントです。しかし、この「加湿」が行き過ぎたり、湿度の管理が不十分だったりすると、逆にカビを招く要因になってしまうことがあります。
特に高気密高断熱住宅では、室内の空気が外部へ逃げにくい分、加湿によって上昇した湿度が室内にこもりやすいという問題があります。寒い外壁付近や窓ガラスなど、室内でも比較的温度の低い場所に水蒸気が集まると、結露となって表面を濡らし、その部分でカビが繁殖しやすくなるのです。さらに、第3種換気システムなどを採用している場合、機械排気による空気の流れが不十分だったり、給気口が閉じられていたりすると、湿度が偏在している箇所が生まれ、そこがカビの温床となってしまいます。
また、冬場の加湿には「局所的な過湿」という落とし穴もあります。例えば、加湿器の噴出口付近だけ極端に湿度が高くなっていたり、洗濯物を乾かしている部屋のドアを閉め切ることで、その部屋だけ湿度が上昇していたりするケースです。人のいない夜間などにこうした状況が続くと、壁や天井に結露が生じ、長期間放置すると黒カビがびっしりと広がってしまう場合も珍しくありません。適度な湿度を保つには全館レベルでの温度管理と換気の見直しが必要であり、冬場であっても湿度が過剰にならないよう留意することが、カビリスクを減らす重要な鍵となります。
■ カビが与える住まいと健康への影響
カビは見た目が不快なだけでなく、住まいの耐久性や私たちの健康にさまざまな悪影響を及ぼすことで知られています。まず住まいへの影響としては、カビが繁殖した部分の木材や断熱材が腐蝕し、建物の構造を弱くしてしまうリスクが挙げられます。壁紙や床材などの仕上げ材が変色したり剥がれてきたりすることもあり、美観を損ねるだけでなく、補修費用が高額になるケースも少なくありません。
カビがもたらす健康被害としては、まずアレルギー症状が挙げられます。カビの胞子や代謝物質を吸い込むことで、鼻水やくしゃみ、目のかゆみ、喘息などの症状を引き起こす可能性があります。また、免疫力が低下した方や小さなお子様、高齢者などには、肺炎や気管支炎といった深刻な病気に発展するリスクも否定できません。カビの中には毒性の強い物質を産生する種類もあるため、長期間カビの多い環境に身を置くことは、身体にとって決して望ましい状態ではないのです。
さらに、カビ問題が進行すると、住む人のストレスや不安も増大します。「壁の裏でどれだけカビが広がっているのだろう」「健康への影響はどの程度なのだろう」という懸念が募り、精神的にも落ち着かない生活を強いられる恐れがあります。カビの存在が引き金となり、家族間で意見が対立したり、引っ越しや大規模リフォームを検討せざるを得なくなったりすることもあります。こうした意味で、カビは住まいの美観や構造を損ない、家族の健康や平穏な暮らしまで脅かす要素とも言えるでしょう。カビ発生を未然に防ぎ、万が一発生した場合にも早期に対処して拡大を防ぐことは、住まいと健康を守るうえで非常に重要な課題なのです。
カビを減らすためにできること
“見えない結露”に先手を打つ! 日々の暮らしで実践できるカビ抑制の秘訣とは
■ 隠れた結露を予防するポイント
カビを減らすためには、まず「結露を起こさない工夫」が大前提になります。結露が生じる最大の原因は、空気中の水蒸気が冷たい壁や基礎部分に触れて水滴になることです。そこで重要なのが、家のどこに温度差が生まれやすいかを知り、あらかじめ対策しておくこと。特に基礎断熱住宅では、外気と接する部分や窓周り、壁の内部や天井裏など、見えないところで結露が進行しているケースが珍しくありません。そのため、まずは家中の温度・湿度が過度に偏らないようにするのが第一歩です。
具体的には、夏場にエアコンの冷房を使用する際、室温を下げ過ぎないように設定を工夫したり、除湿機能を活用して湿気を下げるように調整することが効果的です。また、冬場も局所的な加湿を避け、全体的に適正な湿度(およそ40%〜60%前後)を維持することが望ましいでしょう。さらに、家具を壁にぴったりくっつけるのではなく、通気スペースを確保することや、押し入れ・クローゼット内の換気を意識するだけでも、見えない場所での結露リスクをぐっと下げることができます。
もし結露を発見した際は、すぐに拭き取るだけでなく、その原因がどこにあるのかを考え、再発防止の策を講じることが大切です。長期的には、断熱材や窓のリフォームなどの設備投資を検討することで、そもそも結露が生じにくい住まいづくりを実現することも可能になります。「この程度なら大丈夫」と放置せず、小さな対策を重ねることが、隠れた結露を未然に防ぎ、カビ被害を大きく減らすカギになるのです。
■ 換気方法・除湿・断熱のバランス調整
高気密高断熱住宅であっても、また一般的な住宅であっても、室内の空気を適切に入れ替え、湿度をコントロールし、外気との温度差をうまく調整することで、カビ発生のリスクを大幅に下げることができます。ここで大切なのは、「換気」「除湿」「断熱」の3つの要素をバランスよく活用することです。まず、換気については、機械換気であれ自然換気であれ、24時間換気の原則を守るのが基本になります。特に第3種換気システムなどを使用している場合は、給気口や排気口がきちんと機能しているかどうか定期的に点検し、フィルターの掃除などを怠らないようにしましょう。
次に除湿は、梅雨や夏場の湿度が高い時期に効果を発揮します。エアコンの除湿機能や専用の除湿器を適切に使い、室内の湿度が上がり過ぎないようにコントロールすることで、結露の発生を大幅に抑えられます。一方、冬の時期には過剰な加湿を避けることも重要です。暖房機器の種類によっては湿度が高くなりやすいものもあるため、室温や湿度を測る計器を用意してこまめにチェックし、40〜60%程度の適正湿度を目指すように心がけます。
そして、断熱の観点から言うと、建物の冷たい部分と暖かい部分の温度差を極力減らすことがポイントです。壁や天井、床下の断熱がしっかり行き届いていない箇所があると、そこがカビの温床となり得るため、新築時やリフォーム時には高い断熱性能を持つ素材の採用や、施工品質の確保にこだわることが大切です。このように「換気・除湿・断熱」が三位一体となって機能することで、住まい全体の温湿度バランスが保たれ、カビの発生しにくい環境が整うのです。
■ 家庭でできるメンテナンスの具体例
カビを減らすうえで欠かせないのは、日々の小さなメンテナンスです。まずは「掃除」の観点から、ホコリや汚れを貯め込まない習慣をつけましょう。ホコリにはカビの栄養源となる有機物や湿気が含まれやすいため、床の拭き掃除やカーペット・布団のこまめな洗濯、エアコンのフィルター清掃などを定期的に行うだけでも、カビの繁殖スピードを抑えることができます。また、押し入れやクローゼットなど湿気がこもりがちな収納スペースには除湿剤を置き、換気を促すために扉を時々開けるなど工夫をしてみましょう。
次に、水回りの点検も見逃せません。キッチンや浴室、洗面所、トイレなどは、湿度が高くカビが発生しやすい場所です。調理や入浴のあとには換気扇を回して湿気を屋外へ逃がし、タオルやマットなど濡れたものは早めに乾燥させることを心がけましょう。また、配管まわりの結露や水漏れはカビ増殖の原因となるため、定期的に点検を行い、不具合があれば早めに修繕することが大切です。小さな水漏れでも放置すれば、壁の裏や床下で大きな被害をもたらす可能性があります。
さらに、住まいの各部屋に温湿度計を設置しておくと、日常的なチェックがしやすくなります。湿度が高くなりすぎる前に除湿器を使ったり、低くなりすぎる前に加湿を調整することで、最適な室内環境をキープしやすくなるのです。こうした地道なメンテナンスを続けていくことで、カビの発生を未然に防ぎ、快適で健康的な住まいを長く維持することができます。大がかりな工事や費用をかける前に、まずは家族みんなでできる“小さな習慣”から始めてみましょう。
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■ カビバスターズ東京が実践する現場でのノウハウ
カビバスターズ東京では、カビ問題の解決にあたり「根本的な原因を探り、確実な対策を施す」ことを最重要視しています。そのためには、まず現場での調査が欠かせません。単にカビの見える部分を除去するだけでは、内部に潜む菌糸や胞子を取り切れず、再発のリスクを残してしまうからです。私たちは壁内や床下、天井裏などの目に見えない空間にまで目を向け、必要に応じて内視鏡や湿度・温度センサーを使いながら、カビの発生源や湿気の滞留箇所を徹底的に洗い出します。さらに、建物の構造や換気システムの種類、断熱材の状態などを総合的に判断し、その住宅に合わせた最適な対策方法を立案するのです。
MIST工法®では、特殊な薬剤や機材を用いてカビを抑制しながら、構造体にダメージを与えないよう慎重に作業を進めます。ただ薬剤を散布するだけでなく、施工箇所の下地処理や乾燥工程も丁寧に行うことで、再発率の低減を図ります。また、私たちが現場で培ってきたノウハウの一つとして、「施工後のフォローアップ」が挙げられます。一度施工を終えたらそれで終了ではなく、その後の湿度管理や換気の使い方など、住まい手が日常生活で気を付けるべきポイントを細かくお伝えすることで、長期的なカビ抑制をサポートしているのです。こうした現場レベルの経験値と、それを裏打ちする技術力が、カビバスターズ東京の強みだと自負しています。
■ カビ被害を未然に防ぐ施工・調査方法
カビ被害を根本から防ぐためには、「事前の調査」と「適切な施工」が何よりも大切です。カビバスターズ東京では、まず初めに住宅の状況を詳しくヒアリングし、可能であれば屋内外の温湿度や結露状況を測定します。その際、カビが発生している箇所だけでなく、壁や床下、天井裏の空間や換気経路などにも目を向け、カビが繁殖しやすい環境要因をくまなく調べ上げます。この調査段階で得られた情報が、的確な対策プランを作り上げるための土台となるのです。
施工にあたっては、まずカビの除去作業を丁寧に行い、再発しにくい状態をつくることを重視します。MIST工法®では、専用の薬剤を霧状にして隅々まで行き渡らせるだけでなく、従来の洗浄・拭き取り作業とは異なる浸透効果によって、菌糸レベルでカビを抑制することが可能です。さらに、施工後には再度湿度や換気の状態を確認し、必要に応じて断熱・換気設備の改善提案も行います。たとえば、床下や壁内に局所的な湿気溜まりが見られる場合は、空気の流れを確保するための補修や換気扇の増設、あるいは断熱材の見直しなども検討することで、カビの再発を大幅に減らすことができます。
また、被害を未然に防ぐうえでは「定期点検」も欠かせません。せっかく対策を施しても、年を追うごとに住まいの状態や住み方が変化することで、新たなカビリスクが生まれることもあるからです。そこで、施工後に定期的な点検プランを提案し、住まい手と協力しながらカビ被害の兆候を早期にキャッチし、必要に応じてメンテナンスを行うことで、長期的に安心して暮らせる住空間を維持することが可能になります。
■ 安心して暮らせる住まいを取り戻すためのサポート体制
カビバスターズ東京が目指すのは、「カビを除去すること」だけではありません。カビ被害が繰り返されることで、お客様が抱えるストレスや不安を取り除き、快適で健康的な暮らしを取り戻すためのトータルサポートを提供することが私たちの使命です。そのため、施工前のカウンセリングから施工後のアフターケアに至るまで、一貫して安心を感じていただけるような体制づくりを心がけています。
まずは、お客様が気になることを何でもご相談いただける窓口を常設し、電話やメール、時にはオンラインでの相談にも柔軟に対応するようにしています。施工に関する具体的な工程や薬剤について不明点があれば、わかりやすく丁寧にご説明し、納得していただけるまでしっかりとお話しします。施工後には、定期的なフォローアップを実施し、カビの再発状況や住環境の変化を把握。必要があれば追加のメンテナンスや修繕をご提案することで、問題を早期に解決できるように努めています。
また、MIST工法®を通じたカビ対策は、単なる一時的な対応ではなく、住まい全体の温湿度管理や換気計画、断熱性能の見直しにまで踏み込みながら行うケースも少なくありません。これにより、根本的なカビのリスクを下げると同時に、住宅の長寿命化や健康的な室内環境の確保にも貢献できると考えています。私たちは、こうした包括的なアプローチを通じて、お客様が「もうカビに悩まされずに暮らせる」という安心感を得られるよう、常に最善を尽くしています。家族全員が笑顔で暮らせる住まいを取り戻すため、カビバスターズ東京はこれからも全力でサポートしてまいります。
まとめ:健康で快適な住環境をつくるために
年々進行するカビの脅威を食い止めるには? 〜健康・快適性を守る総合的な住環境対策〜
■ 年を追うごとに深刻化するカビ被害への意識改革
多くの方が「新築やリフォームしたての家はカビと無縁だろう」と思いがちですが、実際には一年目こそわずかなカビ被害で済んでいても、二年目、三年目と住み続けるうちにカビの範囲や種類が増え、深刻化するケースが少なくありません。これは、高気密高断熱住宅の普及により、室内の温度差や湿度差が大きくなり、しかも外と遮断されている時間が長くなることで、家の内部に余分な湿気が滞留しやすい構造になっていることが大きな原因の一つです。また、生活様式の変化に伴い、長時間エアコンを使う習慣や、冬場の過剰な加湿などが重なると、カビにとって理想的な生育環境を知らず知らずのうちにつくり上げてしまうこともあります。
では、なぜ「年を追うごとにカビが増える」という現象が起こるのでしょうか。一度カビが生えてしまうと、その胞子や菌糸が見えない部分にまで入り込み、環境が整うたびに再び活性化するからです。そして、最初に発生したカビを根本的に取り除くことなく放置してしまうと、建物内部にじわじわと繁殖域が広がり、気づいたときには大規模なリフォームが必要なほど深刻な被害を受けるケースもあります。こうした状況を防ぐためには、まず「カビはどのように発生し、どのように再発するのか」という基本的なメカニズムを住まい手が理解し、「少しでもカビを見つけたら、すぐに対応する」という意識改革が必要なのです。
さらに、大切なのはカビそのものだけでなく、それを取り巻く湿度管理や温度差対策にも注意を払うことです。「家が新しいから大丈夫」「今は大きな被害がないから放っておいても平気」といった油断が、年々増大するカビ被害を見逃す一因になります。小さな兆候を早期に発見し、専門家に相談したり、適切なメンテナンスを行ったりする姿勢が、長い目で見ると家を守り、健康的で快適な生活を続けるための鍵となるでしょう。
■ 温湿度管理と定期的な点検の重要性
カビの発生・拡大を防ぐうえで欠かせないのが、温湿度管理と定期的な点検です。日本は四季がはっきりしており、特に梅雨や夏の高温多湿、冬の乾燥といった気候条件がダイレクトに住まいの中に影響を及ぼします。高気密高断熱住宅では室温自体は保ちやすい反面、一度入り込んだ湿気が滞留しやすく、局所的に結露を起こすリスクが高まるため、一年を通じての温湿度管理が特に重要です。具体的には、エアコンや除湿器、加湿器などを賢く使い分けながら、常に40〜60%程度の湿度を目安にコントロールすると良いでしょう。
また、カビは目に見える場所だけでなく、壁の裏や天井裏、床下などの隙間に発生していることが多いため、「定期点検をすること」が長期的なカビ対策には不可欠です。一般的な住宅であれば、数年に一度、もしくは季節の変わり目などにプロの目で点検してもらうことで、早期発見・早期対策が可能になります。特に、結露しやすい窓枠や押し入れ、浴室などはこまめにチェックし、湿気が溜まっているようであれば換気や除湿を徹底することが望ましいです。
さらに、日々の生活習慣の見直しも大切なポイントです。室内干しをする際は換気扇や除湿機を併用する、長時間にわたって窓を閉め切らない、家具を壁にぴったり付けずに隙間を空けるなど、ちょっとした工夫がカビの発生を防ぐうえで大きな効果をもたらします。こうした日々の取り組みと定期的な点検を組み合わせることで、カビ被害が深刻化する前に手を打ち、健康で快適な住空間を長く維持することが可能になるのです。
■ これからの住まいづくりに求められる総合的な対策
近年、高気密高断熱住宅やZEHの普及によって、住宅の省エネ性能や快適性は飛躍的に向上しました。しかし、その一方で「湿度がこもりやすい」「一度結露が発生すると拡散しにくい」など、新たな課題も浮き彫りになっています。これからの住まいづくりにおいては、単に断熱性能だけを追求するのではなく、換気計画や湿度管理、そして施工精度の確保を含めた“総合的な対策”が求められているのです。
たとえば、換気システムを第3種換気から熱交換型の第1種換気に変えたり、基礎断熱や外断熱を組み合わせる際には、壁体内の結露対策が万全かどうかを入念に確認する必要があります。また、施工後の定期メンテナンスや点検もプランに組み込んでおくことで、見えない部分でのカビ被害や構造体の劣化を早期に発見し、大がかりな補修を回避できる可能性が高まります。これは施工業者や設計士任せにするのではなく、住まい手自身が積極的に情報を収集し、「建物の健康状態を維持する」という意識を持つことが重要です。
さらに、居住者のライフスタイルに合わせた湿度対策や換気方法の工夫も欠かせません。エアコンや除湿器、加湿器の使い方、室内干しをするときの注意点など、日常的に実践できることは意外に多く存在しています。こうした取り組みを家族全員で共有し、季節や天候に合わせて柔軟に対応することで、カビのリスクを大幅に抑えることができるでしょう。今後は、省エネと健康・快適性の両立を目指すうえで、断熱・気密性能だけでなく、温湿度管理・換気・メンテナンスを含めた包括的な視点が欠かせなくなってきます。カビ対策はその一部として非常に重要な要素であり、これからの住まいづくりにおいて見逃せない課題と言えるでしょう。
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