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江東区の保育園カビ問題|落下菌検査と床下調査の実態

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江東区の保育園カビ問題|落下菌検査と床下調査の実態

2026/06/07

目次

    江東区の保育園でカビが発生

    「天井にカビが出てきた。臭いも気になる。でも子どもたちが毎日使っているので、どうしたらいいか分からない」

    そんな切実な相談が、東京都江東区で保育園を運営する法人からカビバスターズ東京に届いたのは、ある春の終わりのことでした。

    保育園カビの問題は、単なる建物の劣化ではありません。毎日そこで過ごす乳幼児の健康に直接関わる問題です。このブログでは、実際に行った調査・検査の内容とその結果、そして私たちが感じた現場の深刻さをありのままにお伝えします。

    施設の規模は約200平米。1階建ての保育園で、室内のあちこちに目に見えるカビと、鼻をつくカビ臭が広がっていました。カビ調査・カビ検査を通じて明らかになった実態は、関係者全員にとって看過できないものでした。

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    なぜ保育園にカビが発生したのか

    屋外の排水勾配に構造的な問題があった

    現地調査を開始してまず注目したのは、建物外部のコンクリート部分です。屋外のコンクリートは、適切な勾配(傾き)がとられていれば、雨水は自然に排水溝や外部へ流れていきます。ところがこの施設では、勾配が十分に確保されておらず、降雨のたびに雨水が特定の箇所に滞留しやすい状態になっていました。

    滞留した雨水はやがて、建物の床下へと流れ込む経路をたどっていました。床下という空間は通常、外部からの水の侵入を前提とした設計にはなっていません。そこに慢性的に水が流れ込む状況が続けば、何が起きるかは想像に難くありません。

    床下には長期にわたって水が溜まっていた

    床下に潜って目にしたのは、予想以上に深刻な状況でした。

    床を支える木製の束(つか)の足元を見ると、長期間にわたって水が2〜3センチ程度溜まり続けていたことが、木材の状態から明らかに読み取れました。色の変化、表面の劣化、そして束周辺の土の状態——どれもが、「一時的な濡れ」ではなく「慢性的な浸水」の痕跡を示していました。

    カビ臭は床下に潜った瞬間から感じられ、それは強烈なものでした。密閉に近い空間に長期間水が溜まり、湿度が高い状態が続いたことで、木材へのカビの繁殖が相当進行していると判断しました。

    木製束の含水率は29.9%|この数字が意味するもの

    床下の木製束を対象に含水率検査を実施した結果、29.9%という数値が計測されました。

    木材の含水率について、少し説明が必要かもしれません。一般的に、木材が安全に使用できる含水率の目安は15〜20%以下とされています。それを大きく上回る29.9%という数値は、木材がかなりの水分を吸収していることを示しています。この状態が続くと、木材の腐朽(腐れ)が進み、建物の構造的な耐久性にも影響を与えかねません。

    また、高含水率の木材はカビにとって格好の繁殖場所です。菌糸が木材内部に深く入り込み、表面だけの問題ではなくなっている可能性があります。

    1階の天井・壁面にカビが広がっていた|目視調査の記録

    床下だけではありませんでした。1階の天井や壁面にも、複数箇所でカビの発生が確認されました。

    カビの発生には必ず「水分の供給源」があります。今回の場合、床下から上昇する湿気が壁内部を通じて壁面・天井面にまで達していると考えられました。建物全体が、床下から発生した湿気と菌の影響を受けていた可能性が高い状況です。

    目視による確認だけでなく、各所でカビ臭が確認されたことも重要な所見です。カビ臭は、目に見えない部分でもカビが活発に活動していることを示すサインです。壁の内側、断熱材の裏側——普段は見えない場所にも、カビが広がっている可能性がありました。

    落下菌検査を37箇所で実施|汚染レベルの衝撃的な結果

    なぜ落下菌検査が必要だったのか

    カビは目に見えるものだけが問題ではありません。空気中に漂う目に見えないカビ胞子——これを評価するための検査が「落下菌検査」です。

    落下菌検査とは、一定時間、開いたシャーレ(培地)を空気にさらし、空気中から落下・定着した菌(カビ・細菌)の数や種類を調べる検査です。室内環境の生物学的な清潔度を客観的なデータで示すことができます。

    今回の調査では、保育園の1階にある各園室を対象に、合計37箇所で落下菌検査を実施しました。なぜ37箇所という多数の測定点を設けたのか。それは、保育園という施設の性質上、「一部の部屋だけが安全」という状況が許されないからです。子どもたちは廊下を走り、複数の部屋を行き来します。どこかの部屋だけを測って「問題なし」とする検査では不十分であり、施設全体の汚染状況を把握する必要がありました。

    「思わしくない汚染レベル」

    37箇所の落下菌検査の結果は、思わしくない汚染レベルを示すものでした。

    「思わしくない」という表現は柔らかく聞こえるかもしれませんが、これは専門的な評価基準における区分の一つで、空気環境に問題があることを明示するレベルです。医療施設や学校・保育施設のような、感染リスクに敏感であるべき場所では、より厳格な清潔基準が求められます。

    この結果を受けて、私たちカビバスターズ東京は深刻に状況を受け止めました。問題は床下だけではなく、すでに室内空気環境にまで影響が及んでいる。子どもたちは毎日この空気を吸い、この床の上で過ごしている——その事実が、調査の重みをより大きくしました。

    真菌検査が示す室内環境の現実

    落下菌検査は「菌の量」を評価する検査ですが、あわせて真菌(カビ)の定性的な確認も行いました。真菌検査によって、室内に浮遊しているのがどのような種類のカビであるかを把握することができます。

    保育施設における真菌検査の重要性は非常に高いと言えます。幼児は免疫機能が発達途上にあり、大人が問題なく過ごせる環境でも、影響を受けやすい場合があります。アレルギー反応、気管支炎、喘息様症状——カビ被害は「体調不良」という形で子どもたちの日常に忍び込んでいく可能性があるのです。

    幼児とカビ|見逃してはいけない健康への影響

    子どもはなぜカビの影響を受けやすいのか

    成人と比較して、幼児がカビの影響を受けやすい理由はいくつかあります。

    まず、免疫システムの発達が未完成であること。生後数年は、免疫機能が急速に発達していく時期ですが、まだ大人と同等の防御力はありません。

    次に、体の大きさに対して呼吸量の比率が高いこと。体重あたりの換気量(呼吸量)は、子どもの方が成人より大きいとされています。つまり、同じ濃度のカビ胞子が浮遊する環境にいた場合、子どもはより多くの胞子を体内に取り込んでしまう可能性があります。

    さらに、保育園での生活パターンも影響します。床での活動が多い幼児は、床面に近い空気を長時間吸い続けます。カビ胞子は重く、床面付近に多く滞留する傾向があるため、大人よりも高い濃度の胞子にさらされることになります。

    「なんとなく体調が悪い」は見逃せないサイン

    保育園でカビが繁殖している場合、よく見られるのが「なんとなく体調が悪い」「風邪をひきやすい」「咳が続く」といった、原因が特定しにくい体調不良です。

    これらの症状は、インフルエンザや一般的な感染症と区別がつきにくく、カビが原因だと気づかれないまま時間が経過することがあります。特定の季節に症状が悪化する、保育園に行くと体調が悪くなるが休日は元気、といったパターンがあれば、室内環境のカビを疑う視点が必要です。

    保育園の運営法人や保護者として、「子どもの体調不良が続いている」と感じたとき、建物のカビ状況を確認することは重要な選択肢の一つです。

    保育園・幼稚園のカビ問題で事業者が知っておくべきこと

    社会的責任としてのカビ対策

    保育園・幼稚園を運営する法人にとって、施設内のカビは「建物の問題」ではなく「子どもの安全に関わる問題」として捉える必要があります。

    保護者は、我が子を安心して預けられる環境であることを前提に施設を選んでいます。カビの問題を認識しながら適切な対処をしないことは、運営者としての信頼を損なうだけでなく、子どもたちの健康に実害をもたらすリスクを抱え続けることを意味します。

    今回の江東区の事例のように、問題が判明した段階で専門業者に調査を依頼し、客観的なデータに基づいて状況を把握・対処する姿勢は、運営法人としての責任ある行動といえます。

    カビ問題の早期発見・早期対処が重要な理由

    カビは放置するほど問題が深刻化します。木材へのカビの侵食は、表面的な変色から木材内部への菌糸の浸透、そして木材の腐朽へと段階的に進行します。また、空気中のカビ胞子濃度も時間の経過とともに高まっていく傾向があります。

    早い段階で問題を発見し、適切な処置を行うことで、施設の修繕コストも抑えられますし、子どもたちが汚染された環境で過ごす期間も最小限に抑えられます。

    「少しカビ臭がする気がする」「壁に黒ずみが出てきた」という段階でのカビ調査の依頼は、決して過剰な対応ではありません。早期の専門家による確認が、長期的に見て最も合理的な判断です。

    漏水・浸水を起点としたカビには特有の対処が必要

    今回の江東区の事例のように、外部からの漏水・浸水が原因でカビが発生した場合、まず取り組むべきは「水の侵入経路の遮断」です。

    カビの除去・除菌処理を行っても、水の問題が解決していなければ、同じ箇所に再びカビが発生します。根本的な解決のためには、建物の構造的な問題(今回であれば屋外コンクリートの排水勾配の改善)と、カビの除去・除菌処理の両方を行う必要があります。

    また、床下が長期間水で浸潤していた場合、乾燥処理を行った上でカビの除菌・防止処理を行うことが基本となります。水が残った状態での処理は効果が持続しません。

    カビバスターズ東京の調査・検査体制

    カビバスターズ東京では、今回の保育園での事例のように、目視による調査だけでなく、科学的な検査データに基づいた客観的な診断を実施しています。

    落下菌検査・含水率検査・真菌検査の連携

    今回の調査では以下の3種類の検査を組み合わせて実施しました。

    落下菌検査:室内空気環境に存在する菌の種類と量を把握する検査。培地を一定時間空気中にさらし、落下・付着した菌を培養して数と種類を分析します。今回は37箇所という広範囲で実施し、施設全体の汚染マップを把握しました。

    床下含水率検査:木材に含まれる水分量を計測する検査。専用の含水率計を木材に当てて計測します。数値が高いほど、木材がカビや腐朽のリスクにさらされている状態です。今回は29.9%という数値が計測されました。

    目視調査・カビ臭の確認:データによる検査と並行して、専門家の目と嗅覚による調査を行います。カビの発生箇所、範囲の広がり、臭気の発生源——こうした情報はデータと組み合わせることで、より精度の高い診断につながります。

    検査結果に基づく適切な提案

    調査・検査の結果は、書面でわかりやすくまとめてご提供します。数値データと合わせて、現状の問題点・リスク・推奨される対処の内容をご説明します。「どのような状態なのか」「何をすればよいのか」が明確になる報告書を作成します。

    保育園・幼稚園などの教育施設の場合、運営法人の担当者だけでなく、保護者への説明資料としても使用できる形で提供することが可能です。

    江東区をはじめ、東京都全域・関東で対応しています

    カビバスターズ東京は、東京都全域(江東区・世田谷区・品川区・大田区・渋谷区・新宿区・墨田区・江戸川区・中野区・杉並区・文京区など)をはじめ、神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・山梨県・栃木県・群馬県(関東全域)に対応しています。

    保育園・幼稚園・学童施設など、子どもが集まる施設のカビ問題は、専門業者への相談をためらわないでください。お子さんの安全を守ることが、私たちの仕事の出発点です。

    まとめ

    保育園や幼稚園でカビ臭を感じている、天井や壁に黒ずみが見える。その状態を放置するほど、子どもたちへのリスクは高まります。

    カビは一度発生すると、時間とともに静かに、しかし確実に広がっていきます。目に見える黒ずみはあくまで表面のサインに過ぎず、壁の内側・床下・断熱材の裏側では、すでにより深刻な繁殖が進んでいる可能性があります。そして空気中に漂うカビ胞子の濃度も、日を追うごとに高まっていきます。

    免疫機能が発達途上にある乳幼児にとって、この空気環境の悪化は大人以上に深刻な影響をもたらします。原因不明の咳、繰り返す鼻炎、なんとなく続く体調不良。それがカビによるものだと気づかれないまま、子どもたちが毎日その空間で過ごし続けているとしたら。

    「そのうち対応しよう」では、取り返しのつかない状況になってからでは遅いです。

    カビバスターズ東京は東京都全域・関東全域に対応しており、迅速な現地調査が可能です。まずは現地写真や図面をお送りください。お急ぎの場合はお電話でのご案内がスムーズです。

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