渋谷区ビル地下室|内装解体からの除カビ処理の全記録
2026/06/14
目次
渋谷区西原のビル地下室カビ。内装解体でスケルトン状態にし、躯体コンクリートへ直接除カビ処理を施した計5日間の施工全記録をお届けします。
前回調査から施工受注へ|渋谷区西原・築40年ビル地下室
前回の調査ブログ記事でご紹介した渋谷区西原の3階建てRC造ビル。地下室の防音壁木材で含水率61.3%という数値が計測され、基礎からの湿気と局所的な水分侵入が複合した深刻な地下室カビ問題であることが調査によって明らかになりました。オーナー様には調査報告の段階で「表面処理では解決しない」という事実をご説明し、内装解体によるスケルトン化を前提とした躯体への直接カビ処理という根本対応をご提案していました。
調査報告から間を置かず、オーナー様より内装解体および除カビ処理工事のご依頼をいただきました。将来的に娘さんのピアノ教室として活用したいというご希望があるため、新しい内装工事の前段階として、躯体コンクリートをスケルトン状態にしたうえで徹底的なカビ処理を行うことが、今回の施工の核心です。
工程は内装解体3日間・除カビ処理工事2日間の合計5日間。以下にその全記録をお届けします。
工程① 内装解体3日間|スケルトン状態への移行
なぜ内装解体でスケルトンにする必要があるのか
除カビ処理を躯体コンクリートに直接施すためには、内装仕上げ材・下地材・断熱材・防音材をすべて撤去してスケルトン状態にする必要があります。防音壁の表面だけを処理しても、壁内の木材フレームや断熱材の裏側に根を張ったカビ菌糸は生き続けます。調査段階で含水率30〜61%という数値が検出された木材は、カビの生育基盤として機能しており、内装材を残したまま薬剤を塗布しても菌糸の根元まで届きません。
今回のような地下室カビで「リフォームしたのにまた臭いが戻ってきた」という再発事例の多くは、内装解体を行わず表面処理だけで済ませたことが原因です。スケルトン化は手間とコストがかかりますが、根本解決のための前提条件です。
内装解体作業の流れ
内装解体は3日間で手際よく完了しました。防音壁を構成するパネル・ボード類、木材フレーム、断熱材・防音材を順次解体・撤去し、廃材の搬出も並行して進めました。作業スペースの確保と換気経路の維持を意識しながら工程を進め、最終的に躯体コンクリートが全面露出したスケルトン状態を達成しました。
内装解体後に躯体面を目視確認したところ、壁面・天井面のコンクリートに広範囲にわたってカビの着色が認められました。表面の変色にとどまらず、コンクリートのひび割れや打ち継ぎ目地部分に沿ってカビが深く侵入している痕跡が複数箇所で確認されました。調査段階では内装材の裏側を直接見ることができませんでしたが、スケルトン化したことで初めて躯体の実態が明らかになりました。
この段階で、除カビ処理が一筋縄ではいかない現場であることが改めて明確になりました。
工程② 除カビ処理工事2日間|躯体コンクリートへの直接施工
1日目 初回処理と「においが消えない」という事実
スケルトン状態になった地下室に対して、1日目の除カビ処理を開始しました。カビバスターズ東京では施工ごとに現場の状態・カビの種類・汚染の深度を見極め、薬剤の種類と濃度を現場で判断して処理を行います。今回は鉄筋コンクリート躯体への直接施工であるため、素材への浸透性と殺菌力のバランスを考慮した濃度設定でスタートしました。
1日目の施工では、薬剤とカビが反応する際に発生する独特の臭気が現場全体に広がりました。カビの量が多い現場ではこの反応臭が強く出る傾向があり、今回もその状況に該当しました。1工程目の処理を終え、十分な乾燥時間をとって状態を確認しましたが、施工後もカビ臭が完全には消えていませんでした。
においが残っているということは、カビ菌が生きているということです。この段階で「処理は完了した」と判断することはできません。コンクリートの深部まで菌糸が伸びており、1日目の薬剤浸透だけでは根元まで届いていないと判断し、2日目に薬剤濃度を再調整することを決めました。
【鉄筋コンクリート躯体とカビ菌糸の深部浸透
鉄筋コンクリート造の建物で地下室カビが長期間進行すると、カビの菌糸がコンクリートの微細な空隙・ひび割れ・打ち継ぎ目地に沿って深部まで侵入します。コンクリートは一見すると無機質な素材ですが、多孔質であり、わずかな有機物と水分を含むため、カビの生育基盤になりえます。
築40年を超えるRC造建物では、コンクリートの中性化が進み、ひび割れや劣化部分が生じやすくなっています。そこに地下室特有の高湿環境が重なると、菌糸の浸透は表面だけにとどまらず、深部まで達します。今回の現場はまさにその状態でした。
このようなケースでは、薬剤の浸透力を高めるために濃度を段階的に調整しながら複数工程で対応することが不可欠です。1回の処理で完結しないことは失敗ではなく、現場の状態を正確に読んだ上での適切な判断です。
除カビ剤の濃度調整含め3工程
1日目の結果を踏まえ、2日目は薬剤濃度を再調整して処理に臨みました。コンクリート深部への浸透力を高めるため濃度を引き上げ、合計3工程の処理を乾燥を挟みながら丁寧に実施しました。各工程後に臭気の変化と表面状態を確認しながら進め、工程ごとに反応臭の強さと質が変化していくことを確認しました。
2日目の処理を終えた段階で、ようやくカビ臭が消えたことを確認しました。現場で鼻を近づけて確認しても、それまで充満していたカビ特有の臭気が感知されない状態になりました。
処理完了後は十分な換気を行い、薬剤の反応臭が残らない状態を確認してから次の工程へ移行しました。
2日間・合計3工程という施工になった背景には、躯体コンクリート深部まで菌糸が達していたという現場の実態があります。においが消えるまで工程を重ねるという基準が、再発を防ぐための最低限の条件です。
除湿管理|再発防止のための環境整備
除カビ処理後の湿度管理がなぜ必要か
除カビ処理が完了しても、地下室の湿度管理を怠ればカビは再び発生します。地下室は構造上、土中からの湿気・外気との温度差による結露・換気不足という条件が常に重なりやすい環境です。調査段階で躯体コンクリートに高い含水率が確認された今回の現場では、除カビ処理後もしばらくの間、コンクリートに染み込んだ水分が蒸発し続けることが予想されます。
カビの発育には温度・湿度・栄養源の3条件が必要ですが、地下室環境ではこのうち湿度と温度の条件が年間を通じて整いやすい。除カビ処理後の環境維持として、除湿と空気循環の両立は再発防止の核心です。今回はオーナー様に除湿機・サーキュレーター・コンセントタイマーをご購入いただき、設置まですべてカビバスターズ東京が行いました。
除湿機:ナカトミ製 DM-10
今回推奨した除湿機はナカトミ製のDM-10です。外観は無骨な業務用スタイルですが、除湿能力は家庭用製品とは比較にならないパワーがあります。地下室や業務用スペースの除湿には、家庭用のコンパクト除湿機では能力が不足するケースが多く、今回のような空間の広さと躯体の含水量を考慮してDM-10を推奨しました。
ドレン排水の処理は重要な設置ポイントです。今回は壁内に既設のエアコン用ドレン排水管があることを確認し、そこへ接続する形で連続排水を可能にしました。これによりタンクへの水の溜まりすぎによる自動停止を防ぎ、24時間連続稼働が実現できる環境を整えました。地下室での除湿機運用では、この連続排水の確保が安定稼働の鍵です。
サーキュレーター:ボルネード製(DCモーターモデル)
サーキュレーターの選定にあたり、カビバスターズ東京ではボルネード(Vornado)製を推奨しています。
ボルネードはアメリカ・カンザス州に本拠を置く空気循環専門メーカーです。1945年の創業以来、独自の「ヴォーテックス・アクション(渦気流)」技術を核心に据えた製品開発を続けており、単に風を送るファンではなく、空間全体の空気を撹拌・循環させることを得意としています。この技術により、部屋の隅や天井付近に滞留した湿気を効率的に動かし、除湿機の効果を最大限に引き出すことができます。
ボルネード公式サイト:https://vornado.jp/
今回はDCモーターを搭載したモデルをご購入いただきました。DCモーターモデルは消費電力が少なく、静音性も高いため24時間連続稼働に適した仕様です。オーナー様のご希望もあり、コンセントタイマーと組み合わせて一定時間は稼働を停止する設定としました。
施工を通じて見えたこと|地下室カビと向き合う現実
「カビの匂いが消えない」が示すもの
今回の施工で最も重要な判断ポイントとなったのは、1日目の処理後もカビ臭が消えなかったという事実への向き合い方です。においの残存を「処理不十分のサイン」として明確に捉え、翌日に薬剤濃度を再調整して追加処理を行う判断ができるかどうかが、根本対応ができる業者かどうかの分かれ目です。
においは目に見えないカビの存在を感知する重要な指標です。表面がきれいに見えても、においが残っていればカビ菌糸は生きています。「においが完全に消えるまで工程を重ねる」という基準を持って施工に臨むことが、再発を防ぐための最低条件です。
内装解体・スケルトン化で初めてわかること
内装解体によってスケルトン状態にしたことで、調査段階では確認しきれなかったコンクリート躯体の実態が明らかになりました。ひび割れの位置・目地の状態・カビ着色の広がり方・過去の水分侵入痕跡など、内装材に覆われた状態では見えない情報が、スケルトン化によって初めて確認できます。
この情報はカビ処理の精度を上げるだけでなく、オーナー様が今後の維持管理計画や追加防水補修の必要性を判断する際にも有益です。内装解体は単なる「解体」ではなく、建物の現状を正確に把握するための調査工程でもあります。
築古ビルの地下室カビが難しい理由
築40年を超えるRC造ビルの地下室は、現在の防水・防湿基準では対応していない構造で建てられていることが多い。当時の施工技術や材料の経年劣化によって防水層の損傷・ひび割れ・目地の損耗が進み、土中からの湿気や水分が侵入しやすい状態になっています。
こうした建物の地下室カビは、リフォームで内装を貼り替えるだけでは根本的な解決になりません。内装解体でスケルトン状態にしたうえで躯体への直接除カビ処理を行うというアプローチが、再発させないための最低限の対応です。そのうえで、除湿機とサーキュレーターによる日常的な湿度管理を継続することが、長期的な維持管理の鍵になります。
カビバスターズ東京が渋谷区西原で選ばれた理由
調査から施工まで一貫した対応
今回の案件は、前回の現地調査・報告からそのまま施工受注につながりました。調査段階で含水率測定という客観的な数値を示しながら状況を正確に把握し、「内装解体でスケルトンにして躯体へ直接処理する必要がある」という判断を明確にお伝えしたことが、オーナー様の信頼につながりました。
表面処理でカビ臭をごまかすのではなく、根本対応に必要な工程と費用を正直にご説明する。その姿勢が、調査から施工までの一貫した受注につながっています。
渋谷区・都内のビル地下室カビに対応
カビバスターズ東京は、渋谷区を含む東京都全域のビル・マンション・戸建て・商業施設における地下室カビ案件に対応しています。内装解体業者との連携・除カビ処理・湿度管理機器の選定設置まで、ワンストップでの対応が可能です。
「どこに頼めばいいかわからない」「内装解体業者とカビ業者を別々に手配したくない」というオーナー様・管理会社様からのご相談も歓迎しています。
まとめ|地下室カビは内装解体からの根本対応が重要
渋谷区西原の築40年・3階建てRC造ビルの地下室で行った内装解体+除カビ処理工事の全記録をお届けしました。
今回の施工から得られた要点は以下のとおりです。
鉄筋コンクリート躯体の地下室カビは、内装解体でスケルトン状態にして初めて躯体の実態が確認でき、表面処理では対応できない深部浸透に対処できる。除カビ処理は1回で完了しない場合があり、においの残存を確認しながら薬剤濃度を再調整して複数工程で対応することが再発防止の基本。スケルトン状態にして初めて確認できる躯体の実態があり、その情報が施工精度と将来の維持管理計画の両方に直結する。除カビ処理後の除湿・換気管理が再発防止の根幹であり、機器の選定・設置・稼働確認まで含めてケアすることが本質的な対応。
地下室カビ・ビル地下のカビ問題でお困りのオーナー様・管理会社様は、カビバスターズ東京にご相談ください。現地調査から内装解体・除カビ処理・機器設置まで一貫して対応します。
お問い合わせ・ご相談はカビバスターズ東京へ
カビバスターズ東京は、鉄筋コンクリート造・地下室・築古ビルの地下室カビ案件を数多く手がけてきた専門業者です。内装解体業者との連携から躯体へのスケルトン除カビ処理・除湿管理機器の設置まで、ワンストップでの対応が可能です。薬剤の種類・濃度・工程数は現場ごとに判断し、においが消えるまで妥協しない施工基準を貫いています。ビルの地下室・マンションの地下駐車場・商業施設の地下倉庫など、RC造建物の地下室カビ問題はカビバスターズ東京にお任せください。
フリーダイヤル:0120-767-899
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